好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「まあ、事情が事情だし、いいんじゃね? 俺は反対しない」



きょ、恭介……?

恭介まで何を言っているの?

もう、訳が分からないよ。

話の内容が分からないまま、最上くんは勝手に大家さんと話を進めてしまう。



「萌音のことは俺に任せてください。あと、退居手続きだけ済ませちゃいます」

「あらそう? まあ、こんなにイケメンだもの。悪い人じゃないわよね」

「大丈夫です。萌音のことは守ります」



あらまあ、良かったわぁ。

そう言って大家さんはにこにこと微笑みながら、アパートの事務所に私たちを連れて行った。


あれよあれよという感じに進んでいく、私の退居手続き。

本当にこれで大丈夫なのか、と考える余裕もなく退居手続きは終わってしまった。

気が付けば、大家さんににこやかに手を振られ、見送られている私たちがいた。



「ちょっと待ってよっ。どういうこと⁉ 私、本当に住む場所が……」



先を歩く最上くんと恭介に問いかける。

2人は歩きながら振り返って私を見る。
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