好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「“俺と”じゃなくて、“俺たち”な?」



はあ……?

どういうこと。


ハテナマークを頭の上に浮かべる私に、恭介が説明してくれる。



「俺と最上と……、他にもう1人いるんだけど、ルームシェアしてんだよ」

「えっ⁉ そうなの⁉」

「そう。俺の親父、不動産会社の社長でさ。俺たちに家を貸してくれてんの」



もう、驚きすぎて言葉が出なくなった。


ルームシェア⁉

恭介って社長の息子なの⁉

高校生に普通、家を貸す⁉

しかもなんで⁉



「男3人で住んでんだけど、俺らの親父たちは高校の同級生でめっちゃ仲良くて。俺らには“協調性”を学ばせたいってことで、親同士で勝手に話を進めてルームシェアさせられたってわけ」

「そう。協調性のために一緒に住んでる」



……私とはレベルが違う。

協調性って普通に学校生活で学べるもんじゃないの?

まあ、友達が彼らしかいない私が言えたことではないけど……。

そのためにわざわざ家を貸しちゃうのも凄い。
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