ジェラシーを彷徨わせて
:
凪とわたしは、いわゆる"幼なじみ"という関係。
『っあ、〜〜もう8時だ……。どうしよう、』
『しゃーない。焦んないでゆっくり行こ』
『わたしきょう日直なの……昨日から言ってる!』
『あー、そ。日直がんばって』
『凪もいっしょに日直なんだってば!!!』
同じマンションの同じ棟、幼稚園、小学校、中学校も一緒。
となりに凪がいることが当たり前で、それが日常で、そんな日々がこれからもずっと続くと思っていた、─────……のに。