ジェラシーを彷徨わせて
─────……なぎと、会えなくなる。
いつものように久利生家で夕飯をご馳走になって、もはやルーティーンと化した凪のお部屋訪問。
『家から通えるところに寮がついてる学校がないの……どうしよう……』
学校で貰った寮がついている学校のパンフレットを並べながら、はあ、とため息をこぼす。気を抜いたらすぐにでも凪に泣きついてしまいそうで、ひたすら目頭に力を入れていた。
『、七海学園?』
『あ、うん。たまたまテレビで見て、ちょっと調べてみた……』
『超正確なマッチングシステムデステニーであなたも世界一の結婚、……へえ、』
『ばかにした顔しないの。なんだっけ、ええと、………セブンオーシャン?っていう会社の社長夫妻が学園長なんでしょ』