殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

「なんでマドレーヌに言うの?」

 不思議そうな顔をされる殿下。

「マドレーヌ様も婚約者候補でしたもの」

 グッと手に力を入れるものの、びくともしないではないですか、は・な・し・て! ぶんぶんと振り回しそうになりましたが、両手で掴まれてしまいました……

 た・す・け・て!


「マドレーヌとは単なる幼馴染で友人なんだよ……恋という気持ちではないと互いに意思の確認をした」

 いつのまに?!

「で、でも婚約者候補から外れたのに婚約者に戻るというのは前例がありませんよ……」

 ……たぶん。おそらくですけど……知りませんけど……



「それなら前例を覆そう……この通りだ」

 またまた頭を下げ出した。

 もうヤダやめてください……



「私の婚約者でなくとも……カテリーナの暫定婚約者で良い、近くに居させてほしい。愚かな私に今一度チャンスを与えて下さい」

 どっと疲れて、考えさせてくださいという返事を言うのが精一杯。ん? ……暫定婚約者とは何ですか?


 それにキャラ変も良いところではないですか!!!!
< 46 / 123 >

この作品をシェア

pagetop