【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
再びアルベティーナが深く頭を下げた。
「頭をあげろ。今のは褒め言葉だ。忙しいのは、あいつらの尋問のせいだ」
ルドルフの言葉が後頭部に突き刺さったため、アルベティーナはゆっくりと頭をあげた。いつもの彼であれば、ここで困った様に口の端を歪めるのだが、やはり今日はそれが無かった。
(もしかして、忙しいから機嫌が悪いのかしら……)
「用はそれだけか?」
ルドルフの方から切り出してくれたため、アルベティーナもこの場から去る口実ができた。
「はい。報告書の提出と、一昨日の件の謝罪をと思っていましたので」
「そうか。ならさっさと退室しろ。見ての通り、俺も忙しい」
言われた通り、執務席の上には山のような書類が束になって置いてある。そのため、忙しいと言ったときに、ルドルフが少し項垂れたことにアルベティーナも気付いた。
「事務官の方は?」
アルベティーナはつい尋ねてしまった。それだけの量の書類が乱雑に机の端の方に積まれているからだ。
「この時間だ。帰ったに決まっているだろう」
「でしたら。もしよろしければ、私が手伝いましょうか? その……。一昨日、ご迷惑をおかけしたお詫びです」
机の上に肘をつき、ルドルフは額をおさえた。盛大なため息が聞こえてくる。
(余計なことを口にしてしまったかしら……)
「頭をあげろ。今のは褒め言葉だ。忙しいのは、あいつらの尋問のせいだ」
ルドルフの言葉が後頭部に突き刺さったため、アルベティーナはゆっくりと頭をあげた。いつもの彼であれば、ここで困った様に口の端を歪めるのだが、やはり今日はそれが無かった。
(もしかして、忙しいから機嫌が悪いのかしら……)
「用はそれだけか?」
ルドルフの方から切り出してくれたため、アルベティーナもこの場から去る口実ができた。
「はい。報告書の提出と、一昨日の件の謝罪をと思っていましたので」
「そうか。ならさっさと退室しろ。見ての通り、俺も忙しい」
言われた通り、執務席の上には山のような書類が束になって置いてある。そのため、忙しいと言ったときに、ルドルフが少し項垂れたことにアルベティーナも気付いた。
「事務官の方は?」
アルベティーナはつい尋ねてしまった。それだけの量の書類が乱雑に机の端の方に積まれているからだ。
「この時間だ。帰ったに決まっているだろう」
「でしたら。もしよろしければ、私が手伝いましょうか? その……。一昨日、ご迷惑をおかけしたお詫びです」
机の上に肘をつき、ルドルフは額をおさえた。盛大なため息が聞こえてくる。
(余計なことを口にしてしまったかしら……)