この世からログアウト
ー放課後ー


「いたたた…」



私は少しお腹を下していた。

そのせいでホームルームに出れなかったし



まぁ学校に長くいれる方が私はいいんだけどさ。

ゆっくり帰ろうと教室の扉を開けた。




「あれ?あいちゃんまだ残ってたんだ。」



案の定と言うべきか。優希くんがいた。


机に大量のプリントとワークに教科書を置いて。




「…もしかして昨日の終わってなかったの?」



「実は、数学の今日中にやんないといけない
ヤツが残ってて…でも分かんないんだよぉ〜」



優希くんはまるで助けてと言うかのように


瞳をうるうるさせてこちらを見てくる。




「…分かった少しだけ教えてあげる。」


「やったーー!!」


「なんでそんな喜ぶの…」


「だって、あいちゃんと勉強するの
楽しいじゃん?教えんの上手いし…」




私と居て…楽しい?



「……そうだ数学。やるよ?
えーっとまず…ってこれ小6の問題だよ!?」


「えぇっ!?こんなのやった?」


「やったよっ!!モードとメジアンだよ!?

なんで分かんないの…サービス問題なのに」



こいつ本当に勉強してきたの?

って位頭が悪い事に改めて気づくこととなった。




「ふぇーっ!!やっぱ勉強嫌だぁーーー!!!」
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