この世からログアウト
「おえっ……もうダメ。死にそう。」


「それはこっちのセリフだよ……」




この理解力の無さに、呆れたわ、疲れるわで

てんてこ舞い。こっちの頭も痛くなりそうだよ。



「あのさ、なんで皆んなが居る時に勉強しない
の?」


「んー皆んなが集まってきて集中
出来ないから…かな?」


「へぇー集中するんだぁー」


「何それー僕毎日集中してるけど?

まぁ放課後は暖かいし、あいちゃんと

ゆっくり おしゃべり出来るってのも最近の

理由の内かな!!」




無邪気に笑うその瞳に何故か吸い込まれそうに
なる。


彼はどうして私を必要としてくれているんだろう

その謎は深まるばかりで答えはいくら考えても



出て来るはずがなかった。




「あ…数学まだ少し残ってる。
あと少しだから頑張ろうねーー!」


「うわぁーん!!もう嫌ぁーー!!!!!」



そして距離を置こうと思ったのに置きたくない

気持ちも、いくら考えても出て来なかった。
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