エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「花を見るより、木の枝を振り回すほうが好きなタイプだって忘れてた」

 肩で息をしながら傾斜のある坂を上っていると、篠が楽しそうに言った。

「さすがに今は棒を振り回して歩かないからね」

 ふう、と息を吐いて立ち止まる。

 野原のエリアに行く予定だった篠に頼んで、ハイキングエリアを選んだのは私だ。

 せっかく動きやすい格好をしているのだから、全力で身体を動かしたくなったのだ。

「でも、意外と体力を使うなぁ。自分がアラサーだって突き付けられる感じ……」

 なだらかに見えた道は長く、篠に迷惑をかけてはいけないという焦りもあって、体力を消耗した。

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