エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 さらりと付け加えられた言葉の甘さに動揺して転びそうになる。

 咄嗟に篠が私の腕を掴んで引き留めてくれた。

「平気か?」

「あ、ありがとう」

 人ひとり受け止めたのに、篠の腕は抜群の安定感を保ったままだった。

 たしかに私は小柄なほうだけど、ここまで危なげなく支えられるほど軽くはないはずだ。

 転びかけた動揺が引くにつれ、胸の高鳴りが増していく。

 ……あの泣き虫でかわいかったしぃちゃんが、こんなにたくましくなっているなんて。

 再び歩き出そうとした私は、まだ篠に掴まれたままの手首を見た。

「もう放しても大丈夫だよ」

「このままがいい」

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