エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 ぶんぶん手を振って解こうとするも、やっぱり篠は私を放さない。

「小さいときとは逆だな。これからは俺が実結の手を引いて歩こうか」

「放してくれないと怒るよ」

「怒ってもかわいい」

 虚を突かれて一瞬思考が止まった。

 次いで、一気に全身の血液が顔に集まる。

 こんなに優しく甘い声でささやかれ、しかも楽しそうな温かい笑みまで向けられて、本当に怒れる人がいたら見てみたい。少なくとも私には無理だ。

「私のかわいいしぃちゃんはどこへいったの」

「ここにいるよ」

「嘘。……篠はかわいくない」

 手だってあんなにやわらかかったのに、大きくて骨っぽいし。

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