エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 我慢はしていない、と改めて心の中で付け加える。

 でもそれが逆に私を複雑な気持ちにさせた。

 言い聞かせなきゃいけないのは、本当は我慢しているからじゃないかという気がしたから。

「よくないよ。絶対だめ。そんなの続かないもん」

「だよね……」

 そう言われても不思議と篠と別れたほうがいいとは思えなかった。

「少しくらい我慢してでも一緒にいたいとは思うんだよ」

 テーブルに置かれたグラスを手に取り、溶けた氷で薄まったアイスコーヒーを掻き混ぜて言う。

「初恋の人だし、今も好きって言われてうれしかったの。大人になった篠はすごく……」

「かっこよかった?」

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