エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「もうみんな待ってるの。入って」

「うん。ただいまー」

「お邪魔します」

 勝手知ったる我が家に遠慮なく入る私と違い、篠は律儀に一礼して足を踏み入れた。

 玄関できっちり靴を並べているのを見て、さすがだと心の中でこっそり思う。

 我が家はこぢんまりした日本家屋の一軒家だ。

 歩くたびにぎしぎし音がする廊下を抜けると、老朽化して開けづらくなったふすまがある。

 居間に続くふすまを開けた途端、懐かしい畳の香りがした。

 既に集まって談笑していた私の父と、篠の両親が一斉にこちらへ顔を向ける。

 どうやら兄の結真はまだ来ていないようだ。

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