エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 庭の隅のスペースに駐車してから車を降りると、玄関を開けて母が外に出てくる。

「お帰り、実結。篠くんもお久し振り」

「ただいま、お母さん」

「お久し振りです」

 篠が軽く頭を下げる。

 びしっと効果音をつけられそうなきれいな礼を見て、母がふっと笑った。

「こんなにかっこよくなっちゃって。昔はいつも実結の後ろにくっついて歩いてたのにね」

「その話なら、私もいっぱいしたよ。ね、篠」

「忘れてくれていたらよかったのにな。泣き虫だった頃の俺なんて」

 苦笑した篠にかつての面影はない。

 母は懐かしそうに目を細めると、思い出したように玄関へ向かい、扉を開けた。

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