エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 こんな言い方をするなんてずるい。きっとこれもわかっていて聞いてるのだろう。

「したくないわけじゃないよ。まだ心の準備が……」

「幸せにする」

 篠が私に向き直り、両手を握ってくる。

「みぃちゃんとお嫁さんにするのが俺の夢だった。結婚してくれないか」

 よりによって篠は両親たちの目の前でプロポーズをした。ご丁寧に私の指先にキスまで落として、だ。

「こ、こんなところで……」

 母たちは完全に見守る体勢に入っている。

 このとんでもない突然のプロポーズを止めるつもりはないようだ。

 せめて父がなにか言ってくれないかとそちらを見るも、感慨深い様子で見つめ返された。

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