エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 近付いてきた足音は、みんなが想像していた通り兄のものだった。

「あっ、もういる!」

 両手に大量の荷物を持った兄が残念そうに声を上げた。

「人が昼飯を調達してる間に……。あっ、おじさんとおばさんもお久し振りです! 結真です!」

 落ち着きのない兄を見て、両親があきれたように溜息をついた。

 おじさんとおばさんは、昔から変わらない兄の姿を見て懐かしそうに笑っている。

 兄は小さい頃から間の悪い男だった。だからだろうか、私に負けず劣らず恋愛運がないのは。

「もう話は終わってるぞ」

 篠が言うと、兄が露骨に顔をしかめる。

「娘さんをくださいって言うところ、見たかったのに」

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