エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 死ぬほど情けない声が出て、この場から逃げ出したくなった。

 転びかけた私を支えてもびくともしない腕と、背中に触れた胸板にどぎまぎして頭が真っ白になる。

 スポーツマンのような見た目だと思ったけれど、想像以上に身体を鍛えているようだ。服を脱いだら見事な筋肉が広がっているのかもしれない……と考えて、出会ったばかりの相手に対し、なんて失礼な妄想を繰り広げているのだろうといたたまれない気持ちになる。

「す……すみません……」

 声が裏返って恥ずかしくなった。

「怪我はありませんか?」

「はい、おかげさまで……」

 彼の顔を見られずうつむきながら、ちらっと私から離れた腕に視線を向ける。
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