エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「オムライス……」

 頭が真っ白になった私が言ったのは、篠がしたおねだりのこと。

 さすがに篠もここでオムライスの話題を出されると思っていなかったらしく、ふっと笑って息を漏らした。

「まだ昼には早いだろう」

「う、うん、そうだね」

「緊張してるのか?」

 篠の顔が近づいて、唇だけでなく頬や額、鼻の先にまでキスをされる。

 こんな雰囲気になるのは久し振りだ。結婚してからは初めてと言ってもいい。

 すれ違い生活が長かったのもあり、私にとってついにと呼べる瞬間だった。

「緊張しないわけないよ……」

 篠に握られていないほうの手で顔を隠し、小さい声で訴える。

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