エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 短い髪が顎をかすめ、首筋に甘い感触を刻まれる。

「……ん」

 聞いたこともないような艶っぽい声が出た自分に戸惑った。

 未知の快感に混乱する私にはかまわず、篠は震えるほど優しいキスを何度も肌に与える。

「キス、しすぎ……」

 いつの間にか荒くなっていた息を吐きながら言う。

 視線の先の篠と目が合った。

「まだ全然足りない。三十年分受け取ってもらわないと困る」

「三十年って……私、まだ生まれてない……」

 小さい頃に兄や篠とくすぐりあったときとは違うこそばゆさが、触れられていない場所にまで広がっていく。

 部屋着に篠の手がかかり、ますます鼓動が速くなった。

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