エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~

 もみくちゃにされながら、ようやくロープで仕切られた席に辿り着く。

 外へ抜けた人の合間を縫って、かなり前のほうまで運よく入り込めた。

 とはいえ、見たいのはだだっ広いエリアではなく戦闘機だ。

 ほかの観客がしているように、私たちも空を見上げる。

 視認できる距離を六機の戦闘機が飛行していた。

 等間隔で並んだまま縦横無尽に飛び回り、完璧に演目を披露する。

 私たちから少し離れた位置にいる自衛官が、拡声器を持って演目を説明していた。

 色鮮やかなスモークを噴射しながら上空を駆ける飛行機を見ていると、こういうものが好きな子供じゃなくても心がときめくものなんだと思い知らされる。

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