エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
私だったら絶対にできない。きっと怖くて手も足も動かせなくなる。

それなのにパイロットたちは──篠は戦闘機に乗るのだ。

守りたいもののために。

「実結の旦那さんもああいうことをしてるんだよね」

 隣にいた美桜が空から一瞬も目を離さずに言う。

「そうだね」

「……怖くないの?」

 たぶん、美桜の質問に深い意味はなかった。

 私にとっては考えさせる質問だったけれど。

「怖いよ。事故に遭うかもしれないし、戦闘があったら前線に行かなきゃならないから」

「……ごめん、嫌な質問したよね」

「ううん。気にしてない」

 五角形を作るように、戦闘機が一機をぐるりと囲む。

< 269 / 376 >

この作品をシェア

pagetop