エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 再びささやかれて背筋がぞくりとした。

 窓ガラスに映る篠と目が合ってしまうから下を見ていただけだと言いたいのに、今口を開いたらあられもない声を出しそうだ。

 ふる、と首を左右に振ると、篠の笑い声が耳をかすめる。

「俺の服も脱がしてくれ」

 もう一度首を横に振ったら、あっと声を上げる間もなく身体の向きを変えられた。

 向き合った篠がうつむいた私の顔を覗き込む。

「実結、やって」

「で、できないよ……」

 私を意識させたがっている篠の思惑にまんまと乗っている気がする。

 ささやかな抵抗さえおもしろがるように、篠は私の手をやんわりと掴んで自分のほうへ引き寄せた。

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