エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 溜息をつくと、篠が窓の外から私へ視線を移した。

「来年か、もしかしたら再来年になるかもしれないが、二度目の新婚旅行をしようか」

「どうしたの、急に?」

「雨もそうだが、俺の都合で行き先の候補を狭めただろう?」

 湯呑みを口に運びかけた手が止まった。

 お茶を飲まずにテーブルへ戻し、篠を見つめる。

「もしかして気にしてた?」

「少しな。新婚旅行といえば海外だろうから」

「海外ってあんまり興味ないんだよね。英語は昔から苦手だったし」

「英語圏じゃなくてもいろいろあるだろう」

「篠がいてくれたらどこでもいい」

 座布団を下りて篠の傍へ行く。

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