エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 半月以上経って、世間を騒がせていた災害のニュースも落ち着き始めた頃、夜遅くに疲れ果てた様子の篠が帰宅した。

「ただいま、実結」

「おかえり……!」

 篠が靴を脱ぐのも待たず、玄関でぎゅっと抱きしめる。

「全然会いに行けなくて悪かった。身体のほうは平気か?」

「うん、篠が助けてくれたおかげだよ。そっちはもう大丈夫そう?」

「ようやく一段落、ってところだな」

 そう言った篠の顔には色濃く疲れが浮かんでいて、目の下に隈まであった。

 心なしか、最後に会ったときよりも痩せて見える。

「無事に帰ってきてくれてよかった。連絡もないから、ずっと心配で──あれ?」

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