エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 もう一度水を飲もうとしてやめ、代わりにひと口だけ野菜を食べておく。

 本当に篠との子供が宿っているなら、ひとつでも身体にいいことをしておきたかった。



「大事な話があります」

 土曜日、病院に行った日の夜、私は仕事から帰った篠と向き合ってソファに座った。

「大事な話?」

 篠が訝しげな表情で私の前に腰を下ろす。

 相変わらず背筋を伸ばしたきれいな座り方だ。

「今日、病院に行ってきました」

「はい」

 私が敬語で話すからか、篠も真面目な顔をして敬語を使う。

 硬い口調で話す理由はこれといってなかったから、ちょっと笑いそうになった。

「ええとですね」

「はい」

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