エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 本当に篠との間に子供ができたんだと、なぜか今、やっとしっくりくる。

「お母さんたちにも報告しなきゃ」

「うちもおばさんたちも孫馬鹿になりそうだな」

 その前に篠が親馬鹿になりそうだ。

 なにせ、子供ができたと伝えただけで泣いてしまうのだから。

 しばらく子供の存在を噛み締めていた篠が顔を上げ、背筋を伸ばして私の両手をそっと握る。

「自衛官でいる理由がまたひとつ増えた」

「そうなの?」

「守らなければならないものが増えたからな」

 私を見つめる篠の眼差しは温かで優しい。

「お腹の赤ちゃんごと実結を守るよ」

「うん、お願いね」

 まだ涙の跡が残る篠の頬に唇を寄せる。

< 374 / 376 >

この作品をシェア

pagetop