エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 大人びた低い声は悔しいくらい耳に心地よくて、相手がしぃちゃんだとわかっても胸が高鳴った。

「じゃあどうして騙してたの」

「今の俺を好きになってもらいたかったから」

 私に向かってしぃちゃんの手が伸びてくる。

 暗い車内で距離を詰められると、自然と身体がこわばった。

 ましてや彼は私よりずっと大きいのだ。身長もそうだけれど、体格が全然違う。

 広い肩と厚みのある胸。ゆとりのあるシャツでなければ、鍛え抜かれた身体がもっとはっきり見えていたに違いない。

 それでいて指は長かった。やわらかな私の手とは違う、骨ばった硬そうな手だ。私よりひと回りどころかふた回りほど大きく見えた。

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