エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 その手が私の髪をさらりと撫で、まぶたにかかっていた前髪を耳にかける。

 指の熱が耳のふちに触れた瞬間、今までに感じたことのない焦りをお腹の奥に感じた。

 私を騙して遊んでいたような人に、もっと触れられたいなんて思うわけがないのに。

「幼馴染のしぃちゃんじゃなくて、ただの篠として見てもらいたかったんだ」

「でも賭けてたんでしょ?」

「結真から言った話だけどな。気づいてもらえたら実結との結婚を許すしてくれるらしい。気づくくらいなら実結も俺を好きだろうからって」

「えっ」

 結婚と聞いてぎょっとする。

 交際を飛び越えてそんな単語が出てくるとは。

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