俺様男子はお気に入りを離さない
クラスが盛り上がりすぎたからか、ずいぶんと大きな構想のお化け屋敷を製作することになった。
大道具係は結構な人数が割り当てられているけれど、意外とこれが大変な作業で……。
毎日放課後に教室でせっせと製作だ。
だいたいの形ができ、あとは色塗りを……というところで少しずつ脱落者が出始めた。
「ごめん、今日塾だから」
「ごめん、今日は無理」
日に日に少なくなっていく中、塾に行っていない私は毎日遅くまで居残りだ。
大変だけどサボる理由も見つからないし、黙々作業は得意な方だし。
そんな感じで頑張っていたのだけど、ある日突然一部の女子に作業を押しつけられてしまった。
「秋山さん美術部なんだからこれくらい一人でできるよね?」
「美術部なの? なんだ~得意分野じゃん。じゃあ残りよろしくー」
そんな言葉を残して一人二人と帰っていく。
「あ……うん……」
残された教室でおくれて返事をしたけれど、すでにもう誰もいなくなっていた。
「はぁ……」
ため息をつきつつ、私は作業に取りかかる。
私まで作業を放棄してしまったら、お化け屋敷が完成しない。クラス全体に関わることだから、そこはきちんとしなくては。
大道具係は結構な人数が割り当てられているけれど、意外とこれが大変な作業で……。
毎日放課後に教室でせっせと製作だ。
だいたいの形ができ、あとは色塗りを……というところで少しずつ脱落者が出始めた。
「ごめん、今日塾だから」
「ごめん、今日は無理」
日に日に少なくなっていく中、塾に行っていない私は毎日遅くまで居残りだ。
大変だけどサボる理由も見つからないし、黙々作業は得意な方だし。
そんな感じで頑張っていたのだけど、ある日突然一部の女子に作業を押しつけられてしまった。
「秋山さん美術部なんだからこれくらい一人でできるよね?」
「美術部なの? なんだ~得意分野じゃん。じゃあ残りよろしくー」
そんな言葉を残して一人二人と帰っていく。
「あ……うん……」
残された教室でおくれて返事をしたけれど、すでにもう誰もいなくなっていた。
「はぁ……」
ため息をつきつつ、私は作業に取りかかる。
私まで作業を放棄してしまったら、お化け屋敷が完成しない。クラス全体に関わることだから、そこはきちんとしなくては。