死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

少しいつもと違う1日

次の日。

昨日のことがあって、私は少し寝不足だった。


本当に急展開すぎて頭が追いつかない…。



昨日の事があって、普通に過ごせるわけないんだけど。



「はぁー」




−昨日、どうして一緒に死ぬなんて出来ません。と、はっきり言えなかったのだろう。



私だって、悩むことは本当に沢山あって。

実は私も中学生の頃、辛いことがあって、耐えきれなくて自分で、包丁を自分にむけたことがあった。



結局怖くなって、やめたんだけど。



もしやめなかったら、私はここにいなかったかもしれない。  


うん。私、やっぱり爽玖くんの事もっと知って、爽玖くんの自殺を止めよう。爽玖くんのために。
 
あ、まず返事…。どうしよう…。

そんな事を考えながら、朝、電車から降り、高校への道を登校しているところだった。
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