死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。


どうして、あの時「いいえ」とはっきり言えなかった…?

きっと自殺なんかしたら迷惑かける。

それに…。死ぬなんて痛いと思うし、まだ17年しかいきてないのに…。

やりたいことだってある。


でも…辛いことだらけ。

別に特別虐待されたりはない。

けど、軽くいじられたり…、昔…のこと。空気を読むのも…。一つ一つが悪い方に考えてしまう。私はバカだから。自覚はある。

憎いことに、どんなにつらくて悲しくても、1秒1秒時間は進んでいく。

進んでいく時計に苛つきながら私は生きている。時間は止まってはくれない。

これからが怖い。だから、私はいいえと言えなかった。


でも「はい」も…嫌だ…。じゃどっちなんだ。って話になってしまうな。

私のお母さんは、優しくて、怒るときは怒って、普通のお母さんだと思う。

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