悪魔と私
昨日、城を探検してたら女官達が朝食を作っているのを見つけ、手伝おうとしたら『いけません、お客様にそんなことさせられません』と言われて断られた。
でも、逆に仕事が無いというのは詰まらない。
することと言ったら、ライトが暇なときに教えてくれる魔術を練習すること。
それだけで暇なんて思うことは無くなるのだけど、何しろライトは仕事であまり暇が無い。
だから、あまり彼と過ごす時間が無いのだ。
「よし、昨日教わったばかりの精霊の呼び出しをやってみよっと」
魔術のコツは、空気中に浮いている魔力の源をたくさん吸収すること。
人によって、その魔力を蓄える器の大きさが違うらしい。
その器の大きさによって、魔術の威力も変わり、高度な魔術も使える。
「えっと…、魔力の粒を掌に集めるような感じで…っと」
そして、集まった魔力が光出したら、その光で魔法陣を描く。
そう、ライトに教わったとおりにやってみる。
そして、呪文を唱える。
「≪光の精よ!我此処に光臨せよ!!≫」