悪魔と私

一方、アイルはなぜか、埃くさい、本がいっぱいの部屋で息を殺していた。


何でこんなところにいるかと言うと…


五分前。


私はとても長い廊下を、全力疾走していた。

なぜかと言うと、魔法部隊と見られる戦闘部隊に追いかけられていたからだ。

なぜ、魔法部隊だと分かったというと、理由は簡単だ。

その人たちが全員…



廊下を飛んでいたり、空飛ぶじゅうたんに乗っていたのだ。



私は廊下の角を曲がり、ひとつの部屋を見つけた。

とっさに魔法部隊が角を曲がる前に部屋に入り、音を立てないように扉を閉めて、扉に耳を当てる。


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