悪魔と私


クロードの真剣な顔に、ふざけていては殺される、と直感で感じたサンは今までのおちゃらけモードから、お仕事モードに転換した。


「はい。そうです……南の何処に居るかも分からない上、人と関わりを持たない小人族…人は愚か、悪魔でさえ殆んど見たことも無いという…」


口調も何故か、さっきとは全然違う、真面目モードに入ったらしい。

さっきまでのの可愛い喋り方からの変わり様に、少し戸惑ってしまう。



「小人なんて、ほんとに居たんだぁ……」



もう、身近に悪魔なんてファンタジーなのが居るため、慣れてしまったのか、小人と聞いてもそんなに驚かない私。


……こんなことに慣れてしまった私って、一体………。


「……まあ良い。2つ目の方法は?」


「…はい。2つ目の方法は……お勧めはできませんが…」



私を無視し、勝手に話を進める2人。

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