水と油の私達
でも確認しておくに越したことはないか。



「ねえ由乃ちゃん、由乃ちゃんって“マナ”なの?」



俺がそう言えば分かりやすく肩を震わせる由乃ちゃん。

...マジで?!

由乃ちゃんは、マナなのか?




「マナ、なのか?」

「じゃあ、私がマナなら合瀬くんはどうするの?私がマナだったら態度を変えるの?」

「え?」

「答えてよ!!」



声を荒げる由乃ちゃん。

どうしたんだ?




「ははッ、みんな、みんな酷いよね。どうせ誰も私を見てくれないよね。私自身、“青原由乃”を。みんなが見てるのは私じゃなくて“マナ”」




悲しそうに俯く由乃ちゃん。

由乃ちゃん...



「粉桃と母さん父さん以外の人間はみんないらない」
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