水と油の私達
そんな思考を打ち消すように大きな声が耳に入ってくる。



「帰ってきたぜ!」

「るいちゃん?どこ行ってたの?」

「いやー、扉の前にいたんだけどさ~?可愛い子いたしキンチョー?」

「そっか」



少し悲しそうな表情をするのんちゃん。

なんか、複雑そうだ。



「早く自己紹介しろるい!」

「わかってる~。オレ黒潮累(くろしおるい)!よろしく!」

「は、はい…私は、青原由乃です」

「にしても、キレーな顔だね?由乃ちゃん♪」

「え?はい…ありがとうございます?」



急に距離が縮まったるいくんから遠退くように少し後ろに下がる。

この人、距離が近い…

なんか、薪くんに似てる。

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