幼馴染みの鍵が開いた瞬間から溺愛が止まらない
 「緑、お前が考えてるようなことは何もない。俺を信用していないのか?」
 「……あの席は……私の思い出の席。毎日あの人が座って、奏ちゃんと楽しそうに話してる。」
 涙が出てきて、目の前がかすみ出した。

 奏ちゃんは泣いている私を見て、両手で涙を拭うとそのまま顔を上に向けさせてキスをした。
 苦しくて、奏ちゃんを突き飛ばす。
 飛びだそうとした私を後ろから羽交い締めにした奏ちゃんは私を持ち上げてベッドへ運ぶ。
 「やめて、やめてよ、」叫ぶ私を無言でベッドに組み敷いた。

 「教えてやるよ、あの人はイベント会社の人だ。来週18日は何の日か知ってるか?」
 来週18日って、9月18日のこと?私の誕生日よ。

 「お前の誕生日は日曜日だ。だから、常連さんが店でパーティーをしようと言ってくれた。常連さん達を結婚式の二次会に全員呼ぶこともできなかったし、商店街の人たちにお前のドレス姿を見たいと言われてな。内緒で計画していたんだ。彼女はプランナーだ。」
 驚きすぎて、ベッドの上で涙が止まった。

 「どうして、疑うんだ?俺の愛し方が足りないってことか?」
 そう言うと、私の服を剥ぎ取り始めた。

 「そ、奏ちゃん、営業中だよ。ごめん、わかったから……。」

 「許さねー。お前、結城にも聞いただろ?女子更衣室に連れ込まれたとかあいつ言ってたぞ。何したんだ?え?」
 ……結城君。いい度胸だ。内緒にしていたくせに、奏ちゃんには話すとか。
 「あっ……あん。」

 奏ちゃんの手が身体をすごい勢いで触ってきた。胸を両手で強く握られて、身動きできない。
 首筋に顔を埋めると身体に沿って、キスをしていく。
 
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