揺れる瞳に恋をして
やだ、やだ、見られた

全部みた

‘あ…ごめん’
といい

スタスタと出ていった夏希の姿を見て

動揺が隠せない

何も…

思わなかった…かな…



「うう…」

冷えた体を
温める

「消えちゃいたい…」


そんなつぶやきは

湯船のお湯に

ぶくぶくと沈んだ

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