囚われのシンデレラーafter storyー

 後ろから抱きしめられ、襟足を食べるみたいに舐められて。

「……本当に綺麗だ」

西園寺さんの手が、張りのある上質な生地の上から膨らみを揉みしだく。布地と肌が擦れる感触に、もどかしくてもどかしくてたまらない。

「どうして、男は好きな女を着飾りたいと思うか分かるか? その後、脱がせることを考えているからだ」
「……っ」

Vの形に開いたドレスの胸元に、その手が入り込む。直接触れられることを待ちわびていたかのように、声が漏れ出た。
肩からドレスが滑り落ちる。そして、後ろから昂ぶったものがぐいと押し付けられた。

「さっきの姿も、今の、乱れた姿も、どちらも、綺麗だ」
「……さ、西園寺さん、私、もう……」

与えられる快感すべてに悶えて。早く欲しいと身体が疼く。

「違うだろ? 何て呼ぶんだ……?」

露わにされた胸を、一層激しく揉まれる。

「よしたか――あぁっ」

すると鋭い刺激が身体を突き抜けた。

「もっと……、もっと呼んで」
「ん……っ、よしたか、佳孝さんっ」
「あずさ――」

快感で痺れていた身体が浮き上がり、寝室のベッドへと連れて行かれた。

「多分、今日は止められない」

私に跨るように、ベッドの上で膝立ちになっているその姿を見上げる。

どうして、こんなに昂ぶるの――?

きっちりと西園寺さんの身体を包んでいた衣服が、その手で一つ一つ剥ぎ取られて行く。少しずつ、私しか見ることのできない姿になっていく。

この瞬間が、たまらなく私を興奮させる。

はだけた白いシャツ、首にかかっているだけのタイ、
ベルトが外された、スラックス。

そして、欲情を孕んだ鋭い視線――。

触れられていなくても触れていなくても。
視覚でも、切なくなるくらいに身体中が疼く。

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