跡取りドクターの長い恋煩い
 このホックを外すと飛び出すことは前回学んだ。
 案の定、ホックを外した途端、笑美里の豊満な胸が弾けた。
 俺はすかさずそのふくらみを拾い上げる。
 柔らかいのに張りがあって、永遠に触っていられそうだ。

 すでに固くなった頂を、今度は直接口に含むと笑美里が声を上げた。
 可愛い。俺が笑美里を乱しているんだ。

 「そ、宗司くん……宗司くんも脱いで……。えみりだけ恥ずかしい……」

 「……今『えみり』って言った」

 「あっ……やだ」

 恥ずかしそうに口を手で押さえる笑美里。

 「可愛い。俺の前では『えみり』でいて。昔に戻ったみたいだ……」

 口を押えているその手を掴んで、手首にキスをする。

 ここも、どこもかしこも笑美里は柔らかい。
 俺も上衣を脱いで肌を重ね合わせる。

肌と肌を重ねることの素晴らしさもあの夜初めて経験した。なんて柔らかくて滑らかなんだろう。

 「宗司くんの肌、温かくて気持ちいい……もっと……もっとキスして……」

 どこかで聞いた覚えがある。
裸で抱き合った時、心地いいと感じる相手は相性がいいのだと。
笑美里としか経験がないけれど、俺たちはきっと相性がいい。

 俺はリクエストに応えてまた深く口づけた。
胸に当たる笑美里の頂がさらに主張を増し、俺を刺激してくる。
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