跡取りドクターの長い恋煩い
右手を下肢に伸ばし、ふわふわのショートパンツの中に滑り込ませてみた。
するとそこはショーツの上からでもわかるくらいすでに潤っていた。
 さらにショーツの中に手を忍ばせる。

 「あ! だめっ」

 「笑美里、ぐっしょり濡れてるよ……」

 「い、言わないで」

 嫌なら言わないけど、脱がせるよ。
 笑美里の衣類をすべて取り払って、俺自身も裸になる。
 俺の分身はもう既にはちきれんばかりに昂っていた。

 「ちょ、ちょっと待って! ……それ、何?」

 「は?」

 「実習で見たのと違う……」

 真顔で俺の分身を凝視してくる笑美里。
 ひょっとして、解剖学実習の検体と比べているのか?
 それとも泌尿器科の実習?

 そりゃ違うだろう。どっちも勃起した状態ではない筈だから。
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