跡取りドクターの長い恋煩い
 逃げかけていた笑美里がベッドに戻ってきて俺の分身を覗き込む。
 正直、かなり恥ずかしい。

 「え、笑美里? その……あ、明かりを少し落としてもいいか?」
 
 このセリフ、俺が言うのは逆のような気がするんだが、煌々と明かりがついたベッドの上では恥ずかしすぎるのだ。

 「あ、うん。いっぱい見たからいいよ」

 「……」

 はぁ……もう、どうにでもなれだ。
まな板の上の鯉ってこんな気分なのか。

 サイドテーブルの上のライトをつけ、リモコンで部屋の電気を完全に消した。

 すると笑美里の裸体が暗闇にふわっと浮き上がる。

 ヤバい。美しすぎて、俺の分身がまた反応してしまう!

 その瞬間、笑美里の華奢な柔らかい指がスッと竿をなでた。

 「うっ……」

 「え! 痛かった?」

 「いや、そうじゃない……大丈夫」

 全然大丈夫じゃない。誰かに触られるなんて初めてなんだよ!

 それも愛しい笑美里の指が俺に触れているんだ。震えるほど嬉しいに決まってる。

 変な声が出ないように歯を食いしばって引き締めないと!
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