独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
「お前は俺だけのものだと宣言できるだろ?」



甘い台詞と仕草に、胸が詰まって泣きたくなる。



「……うちのしきたりを学んでくれていると母から聞いた」



突然変わった話題に、肩が跳ねた。



「あの、勝手な真似をして……ごめんなさい」



やはり、怒っているのだろうか?



「謝らなくていい。驚いたが……ありがたかった。負担をかけて、悪い」


思いがけない、優しい反応に目を見開く。



「ううん、私のほうこそ助けてもらってばかりだから……」



「なんの話だ?」



怪訝そうに眉根を寄せる。

不愉快な気分にさせないかと冷や冷やしながら、芙美に以前聞いた大口顧客の話をした。

感謝を口にすると、彼は困ったように眉尻を下げた。



「……お前には関係ないし、気にする問題じゃない」



素っ気ないけれど、私に気負わせまいとする心遣いに胸がいっぱいになった。



……もうこれ以上好きにさせないで。

 

再開された甘い行為の間、ただひたすら願い続けた。
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