独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
私は結婚式の翌日から五日間、休暇をもらったが、瑛さんは出勤するらしい。

ちなみに私は結婚休暇ではなく、体調不良扱いになるらしい。


今朝早く、瑛さんはホテルから出勤した。

義理の両親と私の両親も昨晩はホテルに宿泊していた。

母の体調は落ち着いていて、担当医から結婚式の出席もすんなり許可されたらしい。

義父も出社し、義母と私の両親とともにホテルで遅めの朝食をいただいた。

義母は温厚で話しやすく、疲れていないかと気遣って下さった。

改めて両家の親たちに昨日の結婚式の礼を告げ、今後もよろしくお願いしますと伝えた。



『梁瀬さん、娘をどうぞよろしくお願いいたします』



『新保さん、こちらこそですよ。彩萌さんが来てくださって、本当に嬉しく思っています。しきたりも積極的に学んでくださって、とてもありがたいですわ』



義母の優しい言葉に胸が震え、鼻の奥がツンとした。

最近やけに涙もろくて、困る。


両親たちをホテルのエントランスで見送る。

ひとりになると、気が抜けたのか体がずいぶん重たく、怠かった。

荷物も多いのでタクシーで帰宅し、部屋に足を踏み入れた途端、目眩と吐き気が襲ってきた。

ふらつく体でなんとかリビングまで移動し、ソファに倒れこんだ。



どうしたんだろう? 



なんだか生理前の症状が酷くなった感じがするけど……。



突然の体調変化の原因を、仰向けになったまま考える。
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