独占愛~冷酷御曹司の甘い誘惑
「ーー彩萌、口を開けて」



私をスイートルームのベッドに縫いつけ、甘い声でささやく。

バスローブの前はすでにはだけ、先ほどから何度も肌に口づけられている。



「これからは気兼ねなく跡を残せるな」



壮絶な色香を纏った彼が、咲いた赤い花に指で触れる。

長い時間触れられ、敏感になりすぎた体は、些細な刺激にさえ過剰に反応してしまう。



「……お願い、見える、ところは……」



切れ切れに発する声が、キスで奪われる。



「記念すべき、結婚式後の初夜だぞ?」



楽しげに口角を上げる。

もうすでに何度も抱かれているし、きっと正確には初夜ではない。

そもそもなぜ、こんなに機嫌がいいのかわからない。



「ドレス、綺麗だったな」



「……首元で話さない、で」



「よく似合ってた」



左手に輝く結婚指輪に落とされたキスに、心が締めつけられる。



「……職場でも外すなよ?」



「でもつけて、いたら、結婚がバレちゃう、から」



「大丈夫、既婚者だとわかるぐらいだ」



目ざとい誰かに、あなたの結婚指輪とデザインが同じだとバレたらどうするの?



「俺のと同じだと誰かが気づけばいいのにな」



心中を読んだかのような返答に、目を見開く。
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