スウィートメモリー💝
この間来たばかりの公園。

その銀の水呑場の前に,私は立った。

どきん,どきんと,時間が立つ毎に心音が大きくなる。

ちゃんと,言える?

す……き

口パクですら,赤面してしまう。

誰にも言ったことがない,口にしたことのない言葉。

ピロンと今年登録した連絡先から,少し待っててと来たのがちょっと前。

亜季が来たのは,それから15分後だった。

何してたの,なんて,ここまで来たらもうどうでもいいの。

私がフラれるか,どうか。

もう,それだけしか残ってない。



「あき,あのね……」



いえ,いって。がんばれわたし。



ーすき



亜季は少しのけ反って,その後ふいに顔をそらしたかと思えば,変な顔で口を手の甲で覆っていた。



「亜季?」

「ごっめん……」



ドッと音がする。

耳か心臓か。

どこか分からないけど,確かに音がした。



「嬉し,くて」



え……?


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