光の中の闇と闇の中の光

生きる

そんな感じで今Aクラスの扉の前にいます。


ガラッ


「えっ」


中から戸惑うような声がした。


そりゃそうだ。


神様がクラスに来たら、誰だって困惑する。


「どうされましたか?」


「その後ろにいるのは人間ですよね。」


「ちょっと相談があってね」


そう言って席に座った。


そして、あやかしとみられる人が私にも席を勧めて下さった。


「それで、どうされたんですか?」


「実はね、中庭を散歩していたら、この子が落ちてきたんだよねぇ。」


「だから、訳を聞こうと思って来たわけ。」


「はぁ!?」


「おまっ、井龍様が温厚な部類じゃなかったら殺されてるぞ!?
バカなのか?」


「死のうとしてたので問題ありません。」


「え...」


びっくりした顔をしたあやかしさん。


「お前何歳だ?」


「13歳です」


「...」


「まだまだ生きれるのに何で?」


「生きる意味がなくなったからです。」


「はぁーーー」


なぜ私みたいなため息をつくのだろう。


「生きれるなら生きろよ。
生きれない人だっているんだぞ!」


「知ってます。
出来ることならこの命をあげたいです。」


「じゃあ、医療従事者になるとかあるだろ。」


「そこまで生きなければならないんですか!?
誰にも愛されず、虐められながら、悪女と呼ばれて、限界なのに...」


「!」


「もう楽しくないです。
生きることが苦痛でしかないんです。
心が死んだ体はボロボロになっていくのを知っていますか?
誰も私を信じてくれない、諦めて自分で心を殺さなくちゃ生きていけない自分に嫌気がさす。
どうしたらいいんですか!?
無責任に生かそうとしないで!」


一気に言って少しすっきりした。


でも、あやかしにこんな口利いていいのだろうか。


(あれ?もしかしなくてもヤバいんじゃ...)


「お前それ本当?」


「...はい」


「さっきのを聞いてまで私を生かそうとしますか?」


「...ねぇ華咲さん。
やっぱり僕が助けてあげる。」


さっきまでずっと黙って聞いていた井龍様が口を開いた。




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