❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
じっと見つめあった時、葉月はそっと目を閉じた。

でも冨樫は葉月の身体を離して、スマホでタクシーを呼んだ。

「葉月、もう、ここへはくるな」

冨樫は葉月の背中を押して、ドアを開けて、葉月を廊下に出してドアを閉めた。

「冨樫さん、開けてください」

葉月はドアを叩いて訴えた。

「葉月、もうタクシーが到着した、気をつけて帰れ」

冨樫はドアに背を向けて、震える声を隠して言葉を発した。

葉月ははっきりとわかった。

冨樫から愛されている、そして、葉月も冨樫を愛していると……

だから、冨樫と離れて生活をしてはいけない、何があろうと一緒にいないとダメなんだと。
葉月はタクシーでマンションに戻った。

次の日、ヤスシがマンションにやってきた。

「葉月さん、昨夜、冨樫組事務所に行ったんですか」

どうして知ってるの?

「あれほど事務所には行かないように伝えましたよね」

「ごめんなさい」

「組長から電話もらって、もう二度と事務所には来ないように、葉月さんに伝えろと言われました」

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