キミの空に虹を!
「しーちゃんも、はづおにーちゃんも顔真っ赤だぁ〜!」

ひまりちゃんの第一声は、ものすごーく凶器めいていた。

「真っ赤じゃねーし!」

「全然そんなことないよ!」

誰が、私達の精神ダメージがボロボロなのは気のせいと言ってほしい…。

「てか、はづおにーちゃん!ほっぺた!」

と、ひまりちゃんが波月くんを見て急に慌てだした?

「あっ…!」

見ると頬に切り傷があり、血が滲んでいる。

「別にいーし、薬作ってある。」

「そっかぁ〜、いっつも作ってるしねぇ♪」

(作ってあるっ!?)

心配よりもその言葉に驚きが隠せない。

と、それを見かねてか、貸している波月くんの部屋へと私は引っ張られていった。

「ちょ、待って〜!波月くん!」
< 17 / 31 >

この作品をシェア

pagetop