【番外編】副社長の一目惚れフィアンセ ~詩織の物語~
謝るタイミングが掴めないままモヤモヤとした気持ちを抱えて過ごし、数日後――
終礼後の掃除当番を終え、片付けをしている時に、ばったりと掃除用具のロッカーで彼と出会した。
「あ」
お互い同時に声が漏れる。
今日は彼も掃除当番だったのだ。
予想外に会ってしまったからどう謝るべきなのかわからず言葉を探していたら、彼が先に口を開いた。
「この前、ごめん」
「え?」
ひどいことを言ったのは私の方なのに、なんでこの人が謝るんだろう。
ますます申し訳ない気持ちになりながら、私も謝った。
「こっちのほうがごめん。
疲れてたんだね」
「いや、木村さんに指摘してもらって反省した。
そんなふうに見られてたと思わなかったから」
私の名前を知っていることに、まず驚いた。
あれだけ寝ていれば、男子はともかく、女子の顔と名前なんて一致していそうにないのに。
彼はまだどこか申し訳なさそうに眉尻をさげている。
終礼後の掃除当番を終え、片付けをしている時に、ばったりと掃除用具のロッカーで彼と出会した。
「あ」
お互い同時に声が漏れる。
今日は彼も掃除当番だったのだ。
予想外に会ってしまったからどう謝るべきなのかわからず言葉を探していたら、彼が先に口を開いた。
「この前、ごめん」
「え?」
ひどいことを言ったのは私の方なのに、なんでこの人が謝るんだろう。
ますます申し訳ない気持ちになりながら、私も謝った。
「こっちのほうがごめん。
疲れてたんだね」
「いや、木村さんに指摘してもらって反省した。
そんなふうに見られてたと思わなかったから」
私の名前を知っていることに、まず驚いた。
あれだけ寝ていれば、男子はともかく、女子の顔と名前なんて一致していそうにないのに。
彼はまだどこか申し訳なさそうに眉尻をさげている。